平屋をリフォームして家族が暮らしやすい空間を実現しよう

 

近年、平屋の暮らしやすさが改めて見直され、若い世代からも注目を集めているのをご存じでしょうか。

 

平屋をリフォームして家族で暮らしやすい家にするには、どのような設計にすれば良いのかについてお伝えします。リフォームを前向きに進めるうえでの参考になればと思います。

 

平屋暮らしのメリットとは？

二階建てや三階建ての家と比べて、平屋での暮らしにはどのようなメリットがあるのでしょうか。一階部分しかない平屋には、階段が存在しません。

 

階段を上り下りすることなく、ワンフロアで暮らすことができるのは大きな魅力です。家事の際に洗濯物を1階から2階に移動させるといった動作が不要で、短い導線で効率よく動ける暮らしが実現できます。

 

家族に足腰の弱った高齢の方や幼い子ども、ペットがいる場合にも、平屋暮らしは安心して暮らせるスタイルです。また、同じフロアにいることで、家族の気配を常に感じながら過ごせるのも特徴です。

 

そのため、万が一事故などがあった際にも、異変に気付きやすく、適切に対応ができるのは平屋暮らしならではのメリットと言えるでしょう。

 

平屋暮らしは、開放感がある空間を演出しやすいというメリットもあります。複数のフロアを持つ住宅よりも天井が高いのは大きな魅力です。

 

また、階段のためのスペースがない分、間取りにゆとりが感じられます。

 

平屋暮らしのデメリットとは？

数多くのメリットがある平屋暮らしですが、多少のデメリットが伴うのも事実です。

 

平屋暮らしは、家族との距離感が近い一方で、プライバシーが確保しにくいというデメリットを抱えています。特に、ホームオフィスで仕事をする人のなかには、プライバシー確保が難しい点がネックになっているという人もいることでしょう。

 

また、一階部分での暮らしは、外からも家の中での暮らしが見えてしまいやすいものです。防犯面を強化して、セキュリティー対策をしっかり取ることが求められます。

 

平屋のリフォームのポイント

平屋のリフォームは、以上のような平屋暮らしのメリット・デメリットを把握したうえで、メリットを生かし、デメリットを解消する設計にすることが好ましいです。

 

メリットを生かしたリフォーム設計としては、バリアフリー化が挙げられます。ワンフロアで暮らせる平屋を段差のないフラットな空間にすれば、車いすを利用する人のニーズにも応える空間づくりが叶います。

 

間取り面で大きく変更を加えなくても、バリアフリー化は可能です。しかしながら、廊下の幅が狭く、車いすでの移動が難しいといった問題点がある場合は、間取り変更も含めたリフォーム設計をしましょう。

 

段差のない家は、人間にとってはもちろん、ペットにとっても暮らしやすい家です。

 

家族の一員としてペットがいるという家庭でも、バリアフリー化はメリットがあります。犬や猫が勢いよく飛び上がったりしても、段差でつまずく心配がなく、事故や怪我を防ぎやすいです。

 

フルフラット化するのではなく、空間に段差をつけるリフォームをする方法もあります。平屋のリフォームでおすすめなのが、天井の高さを生かして、使える空間を広げるリフォームです。

 

広さをアップするニーズに応える設計にしたい場合、ロフトの増築を検討してみましょう。

 

物を収納したり、何かの作業に打ち込むためのプライベートなスペースにしたり、とさまざまな用途で使えるロフトは、在宅ワークに打ち込めるホームオフィスが欲しいという人のニーズにも応えてくれるでしょう。

 

暮らしのスペースを広げるというメリットがあるだけでなく、おしゃれな空間デザインによって、室内をより素敵に演出できるというメリットもあります。

 

ロフトを増築するリフォームをする際の注意点としては、ロフトの広さを適切に抑えて二階建てとみなされないようにする、という点が挙げられます。

 

床面積の半分の大きさまでは作ることができますので、広さの目安をしっかり認識したうえでリフォーム設計を進めましょう。平屋暮らしをより快適なものにしてくれるロフトを賢く活用してください。

 

ロフトではなく、屋根裏収納を作るリフォーム方法もあります。屋根裏収納であれば、一階部分の床面積を減らすことなく、効率よく収納スペースを増やすことが可能です。

 

季節用品や趣味の物を収納するスペースとして活用すると良いでしょう。

 

リビングとダイニングの区分を明確にするために、スキップフロアやダウンフロアを設けると、視線を遮りやすく、目的に応じて空間を使いやすくなります。

 

リビングにダウンフロアを作る設計をすれば、子どもが遊べる空間を確保できます。ひとつながりの空間のなかで、段差を生かしたメリハリのある設計にして、暮らしの利便性を高めてください。

 

屋外の空間との一体感を生み出すリフォーム設計にするのもおすすめです。

 

リビングがやや狭いと感じている場合、屋外にテラスや流行のウッドデッキを設けて、セカンドリビングとして活用してはいかがでしょうか。明るい屋外に視線が向きやすくなることで、室内で過ごす際の快適さもアップします。

 

屋外との一体感が芽生えることで、狭いというマイナスイメージがあったリビングが、広々とした解放感のある空間に感じられるようになるでしょう。

 

屋内と屋外のつながりを無理なく感じさせるため、リビングの床面の高さと、テラスやウッドデッキの高さは揃えるのが大事なポイントです。

 

リフォーム業者選びにもこだわりが必要

満足のできる平屋リフォームを叶えるうえでは、信頼できるリフォーム業者を選ぶことも大切です。

 

複数の施工会社の見積もりを取ったうえで、見積額が適正であり、生活スタイルに合う具体的なプラン内容を提示してくれるところを選ぶようにしてください。

 

平屋のリフォームの経験が豊富な業者を選ぶと、過去の経験を活かした実践的なアドバイスを受けることができ、空間づくりに役立ちます。

 

ワンフロアで暮らせる平屋のリフォームの方法としては、バリアフリー化をして段差をなくす方法や、ロフトを増築してスペースを広げる方法があります。

 

また、屋外にデッキやテラスを設置し、セカンドリビングを設けるというリフォームも人気です。今よりも暮らしやすい家にするためにどのようなリフォームが必要かを見きわめ、家族が笑顔で暮らせる空間に仕上げましょう。