安心して暮らそう。老後の暮らしを快適にするリフォームを紹介

 

老後に必要なリフォームは

新しく家を建てるときには、暮らしや家族の変化を見据えて、暮らしやすい間取りや設備を検討する人がほとんどです。しかし、最初は暮らしやすかった家も、経年に伴って劣化します。

 

また時代の変化に合わせて、新しい設備が必要になることもあります。加えて、暮らしや家族の形は変わり、住む人の人数や必要な機能も変わります。

 

老後の暮らしを考えたとき、今の住宅のままでは不便や不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、老後の生活を快適にするために必要なリフォームにどのようなものがあるのかをわかりやすく紹介します。

 

変化する暮らしに合わせた必要性

老後の暮らしを今から考えて、リフォームはまだ早いと感じる人は多いものです。実際に年を重ねてみないとわからないと思う人もいるでしょう。

 

しかし、介護などが必要になってから慌ててリフォームするのでは、建物や家族の負担が大きく、計画的に行えません。

 

安心して老後を迎えるためにも、老後に何が必要になり、どのような機能を備えた住まいにリフォームしておくことが安心に繋がるのかをしっかり検討しておきましょう。

 

若い頃は不便や危険を感じなかった場所でも、年を重ねると転倒の危険に繋がる段差や、大きな事故に繋がる場所になることもあります。
どのようなリフォームが安心なのか、老後の暮らしをイメージしながら検討しましょう。

 

ポイント

老後の暮らしをイメージするといっても、ただ漠然と老後の不安を積み重ねることではありません。どのような変化が考えられるのか、リフォームをすることで解消できる不安を具体化することが大切です。

 

ここでは、老後のためのリフォームで検討したいポイントを紹介します。

 

バリアフリー

老後のためのリフォームというとバリアフリーを連想する人が多いでしょう。

 

段差をなくすバリアフリーのリフォームは、つまずいて転倒しないようにしたり、車いすなどでの移動をスムーズにしたりします。バリアフリーのリフォームを検討するときに、併せて考えたいものが手すりや腰をかけられる場所です。

 

年を重ねると誰でも筋力が衰え、歩き始めや立ち上がりに支えが必要になります。そのようなときに、使いやすい位置に手すりがあると、転倒の危険を減らせます。

 

また玄関や脱衣所など、着脱の多い場所では、腰をかけられる場所を作っておくと、慌てて着脱したり、体勢を崩して転倒したりしてしまう危険を減らせるのです。

 

特に浴室やトイレなど、滑りやすかったり、狭かったりする空間は、手すりを設置するリフォームを検討しましょう。

 

間取り

暮らしやすい間取りの変更も、老後のリフォームでは検討したいポイントです。

 

寝室を2階に設置していたり、狭い廊下を長く歩かなければならなかったりするなど、家の中の往来が多い間取りになっていると、介護が必要になったり、筋力が衰えたりしたときに、不便を感じることが増えます。

 

リフォームをするときには、できる限り動線が短く完結する間取りを検討しましょう。

 

寝室とトイレの位置を近くしたり、廊下の幅を広げたりすると、介護が必要になったときに、介護する人もされる人も負担が少なくなります。

 

温度

年を取ると、かつて感じることがなかった温度による体調の変化を感じやすくなります。
老後の暮らしに合わせたリフォームでは、家の中の温度を快適にできるようにしましょう。

 

特に、脱衣所と浴室の温度差で起きるヒートショックは命に関わる場合もあります。浴室で起こるヒートショックを避けるためには、浴室に断熱材や暖房機器を取り入れるなどのリフォームが効果的です。

 

また、家の中で起こる熱中症や、冬の寒さによる体調不良を防ぐために、効率の良い空調システムや床暖房などのリフォームの方法もあります。

 

体への負担を減らし、さらに光熱費の節約を考えたリフォームを検討すると良いでしょう。

 

水回り

水回りのリフォームでは、安全性や機能性を検討しましょう。

 

キッチンでは、火を使わないIHにして安全性を高めたり、防汚機能のある床や壁にリフォームすれば、掃除が簡単になったりします。

 

トイレでは、車いすでも入りやすく、介護する人のスペースも確保できるように、幅を広げたり、引き戸にしたりするなどのリフォームの方法があります。

 

また浴室では、滑りにくい床材にすると、転倒の危険性を低くできます。加えて、寒暖差を感じやすいタイル張りの浴室をユニットバスに変えるリフォームの方法もあります。ほかにも、洗面所に収納を多く取ると必要なものをしまっておけます。

 

相談してみよう

暮らしは人それぞれ違います。そのため、老後に必要なものも、一概には決められません。

 

しかし、経験や実績のある専門の業者は、どのような方法のリフォームが老後の暮らしを快適にするのかをよく知っています。

 

まだ先の話で、具体的に何が必要なのかイメージできないけれど、老後に必要なリフォームを検討したいというときには、専門の業者に相談して、アドバイスを貰うと良いでしょう。

 

また、今の住まいに感じている不便さや、新しく取り入れたいと思っている設備などがあるときには、併せて相談すると、より暮らしやすい方法を教えてもらえます。

 

現在の家の状態を知る

老後のためにリフォームを検討するときには、まず現在の家の状態を正しく知る必要があります。

 

リフォームをしたくても、建物の状態が悪く、施工できない場合もあるのです。この場合にはまずリフォームをする前に、必要な補修工事などを行う必要があります。

 

また、家の状態によっては希望するリフォームが施工できなかったり、間取りなどを変えることで、かえって建物を傷めてしまったりする場合もあります。

 

リフォームを検討するときには、まず専門の業者に家の状態を診断してもらい、どのようなリフォームが実現可能なのかを教えてもらいましょう。

 

まとめ

今回は、老後も安心して暮らせる住まいにするためのリフォームを紹介しました。

 

まだ老後のことを考えるのは早いと思う人もいるかもしれません。しかし、介護などが必要になってからリフォームを検討するのでは、熟慮できないことも多いです。

 

どのようなリフォームが実現可能なのか、専門の業者に建物の状態を診断してもらい、リフォームの方法を検討してみてはいかがでしょうか。

 

専門の業者では、不便な箇所の改修や新しい設備についても相談できます。